お笑いと権威

というのは相性が悪いのかもしれない、というお話です。

 

日本に一時帰国したさい、お笑い番組に「ロボット2体に漫才をプログラミングしてやらせる」という試みをされた大学教授の方がでていらして。面白そうだな、と思ってみてみましたが、出だしが「もうすぐぼくたちロボットの時代がやってくるね」「うん。1996年にはチェスの世界チャンピオンも人工知能が倒したし」みたいな会話ではじまったわけなのですが、私がその時思ったのは「いや、教科書の冒頭か!」でした。その大学教授の方はお笑い学校にも通って、本気で漫才をさせようとされていたそうですが、いかんせんお堅いのであまり面白い!という感じではなかったです。

 

また別の番組で、タレントのさんまさんが「M1は日本で一番バカなことできるかを競う」とコメントしていました。そこでロボット漫才を思い出したのですが、その教授の方は面白いことがいえない、というよりロボット工学の教授という守るべき社会的地位があるから、ブレーキがかかったような漫才を披露されたのでは、ということです。

 

いやでも、私も以前、家庭教師をしていたとき生徒さんに「授業疲れたからなにかお話して~」とリクエストされて、しょうがないな~と自分なりに面白いお話をしていたところ途中で「いや、もういいよ、授業はじめて」と切り上げられたという経験があるので、ただ単にセンスの問題なのかもしれませんね。後日いろいろ頑張って研究して、笑わせることに成功しましたが!