一周年記念なので

本日、10月13日は私と弾吉クンの出会った記念日なのです。ひょっとしたら会えるかもと淡い期待を抱いて図書館に授業後に直行したのですが、なかなか(3時間)来る気配もなく実験のレポートも書き終わったしもう帰ろうかと思い、ふと視線を落とすと、、、愛しの弾クンのお顔が!!息を呑むってこのことなんだ、と弾クンに会って初めて知る感情にうち震えました。

 

思えば去年に二人が出会ったのも突然でした。あの、夏のように暑い暑いある日の私は3年生になって3週間あまりが過ぎ、このままなにも新しいことなく大学生活終わってくのかな、と一種諦観にも似た気持ちである意味冷めていました。来る日も来る日も太陽系のことばかり勉強させられ、いつになったら本命の彗星の軌道が研究できるのか、それともそんな日は来ないのかと将来への不安でいっぱいで。

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そんなときに出会ったのが、彼だったのです。彼は部屋に入るなりまっすぐに私の座っていたソファへと向かってきて、私が反応するよりもはやくその前足を私の膝の上にかけてきました。私は頭が真っ白になって、しかし、お気に入りの薄手の水色チェックのスカートが猫の爪で切られでもしたらタイヘンと思わず立ち上がり呆然と立ち尽くすしかありませんでした。しばらくの間にらめっこが続き、なんとなしに撮ったのが上の写真です。なんで不満そうな顔なんだろうと思っていましたが、今思えば彼は「どうしてボクを膝の上にのせてくれないんだ」と不満だったのでしょう。とにかく、猫に付き合ってる暇なんてない、はやく勉強を再開させなきゃとそっと彼を持ち上げて地面に戻しましたが、彼はしばらくあたりをウロウロしたかと思えば、またもや私の膝の上に前足をかけてきました。そして私は立ち上がって彼を地面において、、とそんなやりとりが計3回も続きあきらめた彼はどこかへと去っていきました。さて、日も暮れたし勉強も終わって帰ろうとおもい床に置いたPCバッグを取ろうとしたとき

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目に飛び込んだのが、私のPCバッグの上でうたたねをしている弾クンの姿でした。彼は私が近づくと目を開けてじっとこちらを見つめてきます。猫のことなんて、知らないし私にはわからない、でも彼は確かに私のことが特別に好きなんだ。そう感じました。私の傍を離れない、なんて直球すぎるアプローチで簡単に落ちたなんてらしくないそう頭ではわかっていたけれど、彼のひたむきな姿を見て、忘れていた気持ちを取り戻せたのです。あの、毎日天文学の本や雑誌を読み漁って、どの科目も天文に通じていると一所懸命だった高校生のとき、いやもっと以前から私は確かに天文学にふれていたかった

そんなこんなで、こんなふうに二人は出会ったのでした。弾吉という名前は黒猫は不吉なんかじゃなくむしろ大吉というのがベースで、弾丸のように黒く速く重く私の心を打ちぬいたことから名づけました。自分の専門である軌道の一種、弾道軌道になぞらえてということでもあるにはあるのですが。。

 

そして冬、春、夏、秋、と季節めぐりきてこうして一年越しに彼の望み、そしてそれは私の望みでもあることがついに叶えられたのです。

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初めて出会った日と同じ、お気に入りの薄手の水色チェックのスカートで。出会ってから今日でちょうど一周年、私たちずっと仲良しでいようね。

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パッチリ目を覚ましたかとおもったらまた眠りにつく、そんな気まぐれが愛しく感じられるようになったのは彼と出会ってからです。これで来年までどんなことがあってもしっかり頑張れそうです、

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暑さのせいか、そのうち膝から降りたかと思えば寄り添って眠ったりして。

 

生きている限り永遠なんてものはないし、どんなに好きあっていてもいつかは離れ離れになってしまうことはわかりきっているけど、そのときがきても黙っておいていかないでね。